転職に失敗してウツになった話

キャリア

みなさん、こんにちは!

今日は、わたしの人生の苦い経験のお話。
40歳目前にして転職して失敗した話です。
当時はほぼ鬱病状態。
かなり精神的にはおかしな状況に陥りかけていました。

こんな人の失敗話など、おもしろくもないかもしれませんが、
わたしのこの失敗談が、今まさに似たような境遇にいる誰かにとって
「これなら自分のほうがマシかも、」と少しでも励みになればと思います。

わたしが転職に失敗した3つの理由

わたしの転職においてダメだったと思う理由を3つあげると、

・「これをやりたい」ということがない
・転職したら何か変わるはずという「転職」への期待
・周囲に対して遠慮して冷静な判断ができなかったこと

これだけ見ても、わたしの転職が失敗だというのは
世間一般のしっかりした考えをもって行動している人からすると、
転職する前から明らかだったと思います。

今考えるとバカだと思います。

失敗1:やりたいこともないのに転職する

「転職」というものが頭によぎりだしたのは、子どもが年長になるころ。

多くのワーキングマザーが経験するであろう、
いわゆる「小1の壁」の問題を考えるようになったころからです。

わたしの職場までは車で約40分の通勤がかかります。
そして、夫の職場はさらに遠く、当然わたしよりも早く出勤してしまう。

そのような状況のため、もし長男が小学校にあがるとなると、
登校の見送りはできないかもしれないし、
下校後、親が帰宅するまでの間、一人で留守番させることになるなど、
いろいろと心配事が浮上してきたんです。

このことをきっかけに、
「わたしはなぜこんなに遠い職場に通っているのだろう」、
「家から近いところでできる仕事はないものだろうか」
と考えるようになり、そして「転職」というものが頭に浮かぶようになりました。

そんな経緯で「転職」を意識するようになり、細々と転職活動を行い続けた結果、
晴れて転職先が見つかり、これまで新卒入社後15年近く在職した組織を退職し、
新しい会社へ転職をすることになったのです。

転職にあたり採用面接等を行った数、10社弱。
受けても受けても結果は不合格。

当然といえば当然なのかもしれません。
なぜなら、「なぜ転職するのか」「転職してわが社でやりたいことは何か」
そもそもこれらの質問への答えをもっていなかったから。

わたしにとって転職の目的は、
通勤距離が短くなること、
子育てにかける時間的余裕を得たい、ということで
仕事の内容は二の次だったから。

転職をしても、新しい職場でやりたいことや目的があるわけでもない。
結果、転職先の仕事にヤル気を持てずに消耗してしまいました。

やはり、やりたいこともないのに転職をするというのは無謀な決断だし、
失敗することは目にみえていた、と冷静になった今はそう思います。

失敗2:「転職」そのものに期待を持ちすぎる

子育てと仕事の両立をきっかけに「転職」を考えはじめ、
実際に転職活動に動き始めたわけだが、
内心「転職」したら人生大きく変わるものと信じていた。

短絡的な考えだが、当時はそんな調子だったと思う。

あまり新しい環境に飛び込んでみたり、新しい人間関係を築くのが得意ではないわたし。
社会人になってから、つきあう人も行く場所も職場関係ばかり。
ごくごく狭い世界でしか生活をしてこなかった。

そんな感じの生活を続けてきたから、何か変化を求めていたんだと思う。

その手段として「転職」に期待を持っていた。

これまでの慣れ親しんだ環境ではなく、
新しい職場にいくことで人生が劇的に変わるような気がしていた。

しかし、実際にはそんなはずはなくて、
さらに、転職後の世界に期待を持ちすぎていた分、
現実とのギャップに打ちのめされることになり、
どんどんと自分の選択への後悔にさいなまれるようになっていった。

結局、「転職」そのものには何も価値はなくて、
「転職」してどうするか、が一番重要なのだということに気づいた。

失敗3:周囲に遠慮して冷静な判断ができなかったこと

いざ転職となったときに、実はもう一件、別の転職話が転がりこんできました。

ほんとは内心、そっちの方が条件も良かったし、
自分の中では行きたい気持ちがあったんだと思います。

でも、退職する職場の関連企業だったこともあり、
退職した後、退職した元の職場の職員と仕事上絡む機会もあるため、
辞めるはずが元の職場よりも良いところに行くことに対して
周囲の人たちに悪い気がするような気がしてしまった。

良い話には裏がある、自分だけが良い思いをしてはいけない、という
変な遠慮心をはたらかせて、もう一件の転職先の話を諦めてしまったんです。

それとあわせて、最初にもらった転職先に断りを入れる勇気がなかった
自分の弱いところもあり…。

自分自身の気持ちに正直に向き合うこと、
そして勇気をもって行動することができていれば、
最終的には自分が選んだ結果が失敗だったとしても
後悔することはなかったんじゃないかなと思います。

転職の失敗でメンタルを病む

恥ずかしい話、自分の考えや意思をしっかりと持っていなかったことが
転職の大きな失敗原因だと思います。

自分が選んだ決断、良い方向に進めると思って選んだ道が
結果的に後悔しか残らない選択になったことにより、
毎日毎日過去を悔やむ日々を過ごしてしまうことになりました。

あの時ああしていれば、なんとかして過去に戻れないかを
本気に考えて、夜も眠れなくなりました。

毎晩毎晩寝ようとしても、あれこれ考えてしまって、
涙は出るわ、人生が無価値なものに思えたり、
何もやる気が起こらなくなり家ではただひたすらぐったり過ごす日々。

転職先の会社での仕事も、入社してからわかったことだが、
近年長年勤めていた社員が次々に退職しており、
仕事内容についてわかる人がいないという状況だった。

頼れる人がいないというのは、仕事していく上で
かなり不安が大きいということを知った。

また、社長はじめ取締役、その取り巻きのワンマンぶりが酷い。

次第に人に会うのも怖くなってきて、
まさにこのままいくと本当に精神的にまいってしまう寸前。

これ以上、メンタルを病みかけながらこの会社で仕事を続けていく必要があるか、
悩んだ結果、1年ちょっとで転職先の会社を退職することにしました。

自分で選んだ道なのに、逆に転落人生へまっしぐら状態になった、わたし。

みなさんも転職を決意するときは、自分は転職で何を得たいのか、
転職して何をしたいのか、しっかりと考えたうえで転職することをおすすめします。

転職に失敗し、人生に絶望しかけたバカなわたしからの忠告でした。

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